今日のジャズ
今日の、ジャズ。
Brian Blade and The Fellowship Band
Brian Blade: Drums, Leader
Jon Cowherd: Piano
Melvin Butler: Tenor Saxophone, Alto Saxophone
Myron Walden: Alto Saxophone, Bass Clarinet
Chris Thomas: Bass
ジャズは今も、生きている。
ジャズは決しておじさまがウィスキーを片手に、しんみり聴く“だけ”のものではない。
ジャズは、音楽のジャンルの一つではなくて、どのように音楽を解釈するか、というアティチュードなのだ。
ロック、サンバ、ファンク、エレクトロニックミュージック、様々なジャンル、解釈をその体系の中に取り込んで、現在進行形で 進化を続けている。
それらを、ただただ無碍にごった煮にしよう、というのではなく、4ビートのドラムのレガート, ウォーキングベースライン, ブロックコードによるピアノのコンピング, と云った伝統のスタイルを踏襲した上で、今までのジャズになかったもの、をジャズに還元していく。
ジャズを聴きたい、と言う初心者に勧めたい。
「ジャズを聴きたいんですが、難しくて何から聴けばいいのかわからないんです。」
ということをよく色んな人から言われることが多い。
「マイルスデイヴィスとか、ジョンコルトレーンとか、所謂ジャズジャイアンツと呼ばれるような人のCDを聴いておけばいいんじゃない?」
と言いたいところではあるが、それだけでは実は現代におけるジャズの面白さの半分も堪能することはできない。
Brian Bladeのドラムは、モダンで、精緻なテクニックでありながら、どこまでも即興的であり、"唄"がある。
彼の演奏は、それがジャズであるかどうかを考える必要がないほどに、楽しく、情熱的だ。
ジャズを聴いたことがない、ジャズにハードルを感じているような人に、是非とも聴いてもらいたい。
ブライアン・ブレイド(46歳)
出身地 アメリカ合衆国ルイジアナ州
担当楽器 ドラム、パーカッション、ギター、ボーカル
ブライアン・ブレイド(Brian Blade , 1970年7月25日 - )はアメリカのジャズミュージシャン、セッションミュージシャン、シンガーソングライター、バンドリーダー、作曲家。担当楽器はドラム、パーカッション、ギター、ボーカル。
アメリカ合衆国ルイジアナ州生まれ。幼いころはスティービー・ワンダーやアル・グリーンを聞き、ゴスペル音楽に触れ合って育つ。小学校に入ったころから様々な打楽器をたたくようになり、9歳から13歳の頃にはオーケストラでヴァイオリンも演奏していた。その後、兄の影響でドラムを演奏するようになる。高校に入りジョン・コルトレーン、チャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィス、アート・ブレイキー、セロニアス・モンク、エルヴィン・ジョーンズ、ジョニ・ミッチェル等を聞き始める。18歳になりロヨラ大学に通うためにニューオーリンズに移住。そこでエリス・マルサリス等のニューオーリンズに住む有名ミュージシャン達とセッションを交わした。
そのあとジョシュア・レッドマン、ケニー・ギャレットのサイドマンとしてデビュー。ジャズシーンの精鋭のみならず、ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン、ダニエル・ラノワらロック界の大御所のレコーディングにも参加した。
1998年にはカート・ローゼンウィンケル、ジョン・カワード、クリストファー・トーマス、マイロン・ウォルデン、メルヴィン・バトラーを集めフェロウシップ・バンドを結成。自身の名義であるブライアン・ブレイド・フェロウシップでアルバムを発表。
2000年に入ってウェイン・ショーターの新アコースティックカルテットにダニーロ・ペレス、ジョン・パティトゥッチと共に加入。
2009年頃からダニエル・ラノワとのロックバンドブラック・ダブを結成し、ワールドツアーを行い。同時期にワールドツアー中だった、チック・コリアとジョン・マクラフリンのファイブ・ピーズ・バンドにも加入しアジアツアーの成功および同バンドでのグラミー賞を獲得する。
自身のバンド「フェロウシップ・バンド」、ウェイン・ショーターのアコースティックカルテット、「ブラック・ダブ」、その他様々なミュージシャンのレコーディング参加や、ライブサポートを常に続けながら、2010年の後半にはチック・コリア、クリスチャン・マクブライドとのトリオでツアーを行うなど日々新しい音楽の息吹を求め、最も多忙なジャズミュージシャンの一人として世界を飛び回っている。